ぐちをブログ

2020/06/20(土)

「5色の虹」から読み解く「言葉と思考」

 

「虹は何色あるでしょうか?」

多くの人は「そんなもの7色に決まっている」と答えるかもしれません。しかし、それは本当でしょうか?ちょっと立ち止まって考えてみると、実は虹が7色とは言えないことに気がつきます。

例えば、虹が7色という場合、〈赤・橙・黄・緑・水・青・紫〉の7色と考えますが、「〈黄緑〉は無いか?」と言われると、どうでしょうか。「〈桃〉や〈紺〉や〈朱〉は無いか?」と言われると、どうでしょう。もはや、虹は7色とは言えず、10色…いやそれ以上の色で構成されていることに気がつくかもしれません。

逆に「虹が7色」と言い伝えられる前の日本では、「虹は5色」と信じられていたそうです。このように、私たちの思考は、言葉によって大きく影響を受けます。少し考えてみると当たり前のことなのですが、多くの人はこの事実を見落としてしまっています。

それどころか、私たちはしばしば、言葉の重要性を軽視してしまう傾向にあります。日本特有の”空気を読む文化”のせいでしょうか。「わざわざ言葉にせずとも伝わるだろう」と無意識に思っている人が多いようです。

しかし、そのせいで様々な問題が起きてしまっています。例えば、夫婦について考えてみましょう。妻は夫のために、毎日料理を作っているとします。夫は心の中でこそ感謝しているものの、それを妻に言葉で伝えることはありません。すると、どうなるか?妻は「なぜ感謝してくれないのだろう」と疑問に思います。それが重なると不満が募ってゆき、遂にはケンカに発展してしまうかもしれません。夫は心の中で感謝しているにもかかわらず、です。

また、企業の場合はどうでしょうか。競合と比べ、原材料にこだわった食品を作る会社があるとします。しかし、そのことに一切触れず、他の商品と同じように並べられていたら、どうでしょうか?消費者がそのこだわりに気づくことはなく、せっかくの企業努力が水の泡と化してしまいます。意外かもしれませんが、このように自社の持つ魅力を充分にアピールできず、そのせいで業績不振に苦しんでいる会社は少なくありません。

「想いは言葉にせずとも伝わる」と言いますが、現実には「言葉なくして想いは伝わらない」ことの方が多いようです。ビジネスにおいても、「良い商品を作れば売れる」時代は終わり、「良い商品を適切に宣伝しなければ売れない」時代に突入しています。

このように、自発的なコミュニケーションが求められる社会ですが、その際、使う言葉にも気をつけなければなりません。さきほどの虹の例と同じく、言葉によって相手が受ける印象は大きく変わってしまうからです。個人においても企業においても、どのような言葉を使い、想いや魅力を伝えていくかによって、その運命が左右されると言っても過言ではありません。

このようにコミュニケーションが困難な時代において、言葉プラスは「言葉」を通じ、みなさまに貢献したいと考えています。言葉プラスが得意としているのは、言葉を使い、個人や企業の想い・魅力をアピールすることです。

これまでカタチを持たなかった想い、伝えきれなかった想いを心に響く言葉に変換することで、その魅力を最大限引き出して参ります。みなさんと共に成長し、より良い社会を実現できるようがんばって行きます。どうぞ、よろしくお願い致します。